解体工事現場をチェック!養生シートの役割って何?!
建物を取り壊す現場にて張られる養生シートについて、「重要な役割」のために設置されていることをご存じでしょうか。ここでは、養生シートにまつわる内容に触れてみたいと思います。
解体工事の養生費について
1平方メートルあたりの費用相場は、300~500円程度です。設置場所や方法によって費用が異なってきます。なお、一般的な住宅の解体や建て替えにて養生する場合には、30,000〜50,000円ほどになります。
実は、解体工事を行う際に養生しなければ罰せられるという設置義務はありません。費用をかけたくないばかりに、解体業者のなかには設置しない場合もあります。
もちろん、費用面だけで設置しないのではありません。例えば、解体工事を行う現場から近隣建物までの距離が離れている場合には養生シートを設置しなくても問題になりません。
養生しないことが一概に違法行為であるとは言えません。
養生しないマレなケース
工事現場にて、マレに養生しないケースもあります。それが、以下のような場合です。
・小規模な解体工事
・粉塵が発生しにくい建物の解体
・近隣建物がない場合
養生については、解体業者の判断に委ねられます。強制ではなく養生設置は「安全対策」の一環です。ですから、多くの場合解体業者の任意で行われます。
役割について
解体工事の際、設置する役割について見てみましょう。
・解体工事で発生する粉塵、アスベストなどが周辺に飛散しないため
・危険な工具が落下することを防ぐため
・工事にともなう音漏れの軽減
・作業員の転落による事故防止
・雨風を防ぐため
特に、重要な役割を持つ内容について見てみましょう。
落下や転落防止のため
養生シートを設置する義務はありません。しかし、そのまま解体工事を行うと、作業員の手から工具が落下してしまったり、作業員が転落してしまう可能性もゼロではありません。転落事故については、足場の組み方で防止できます。
例えば、人が落下する隙間を作らない、手すりの高さに注意した組み方です。また、安全ベルトやヘルメットなどを身につけることで防止できます。
しかし、解体中に使用する工具は、足場のパイプ管にくくられているワケでもなく、作業員のミスから落下しがちです。釘を抜くために先端が尖っているバールなど、鋭利なものが多く、危険です。そのため、シートで覆います。
粉塵や騒音問題によるクレームに対応
クレーン車やドリル、カッターやハサミのついた重機を使って解体するため、粉塵や騒音が発生してしまいます。もしも、義務化されていないからと養生しない場合、近隣住民からのクレームに発展してしまうケースもあります。
少しでも軽減するために「防音シート」にて建物を覆います。
種類について
養生の種類について見てみましょう。
足場養生シート
外壁塗装や屋根塗装の際にも用いるのが、このシート。作業員が動きやすいように外壁まわりに足場を組みます。その際に建物(外壁)全体を覆うシートを設置します。粉塵の飛散防止、工具や資材などの落下を防ぐ役割もあります。
仮囲い養生
囲いというだけにフェンス、ネットなどの素材を組んだところにメッシュシートを張ります。この種類は、ビルやマンションなど鉄筋コンクリート造の解体工事に用いるのが一般的です。
水まき養生
建物を取り壊す場合には、風向きによって粉塵飛散の問題も発生します。それを抑えるために散水車を使って水をまきながら解体作業を行います。その際に用いるシートです。
防音シート養生
解体時の騒音問題を防ぎます。重機やダンプトラックを稼働させる場合には地面にも防音シートが敷かれます。
おわりに
解体工事には養生が不要なケースも実際にあります。しかし、作業員や通行人、近隣住民への配慮のためには養生シートの設置は必要になるでしょう。
建物の取り壊し時にはクレームもつきものです。予防や対応策として設置する解体業者が多く存在します。ぜひ、現場を通ることがあれば、養生についてチェックしてみてください。
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