家とビルの解体工事。規模が違っても建物内部から分別しながら作業が進められる
解体工事は、建物や外構、リフォームを行うために内装などを取り壊す工事のことです。
解体工事は、建物など全部を取り壊すだけではありません。
例えば、建物の周りのブロック塀やカーポートなどの外構のみの解体も解体工事になります。
また、解体工事には住宅などの解体だけではなく大型のビルやマンション、工場など大規模な建物の解体工事も含まれます。
一般住宅の解体工事の進め方について
私たちの身近な解体工事では、建て替えなどに伴い古い家屋を取り壊すことなどが当てはまるでしょう。
解体工事を進める時には、大きく分けて3つの段階があります。
家屋の解体工事では、最初に内装部分を撤去します。
この内装部分の解体工事は、家全体を壊す前の準備となります。
内装解体工事では、家の中にある家具、窓ガラス、設備機器など全てのものが取り除かれます。
はじめに内装を取り壊さないと、解体工事の際に窓ガラスが周囲に飛び散ってしまい、有害な埃を発生する危険性が高くなるからです。
窓ガラスや建物内の設備機器が取り除かれた建物は、何もない状態で建物の外観だけになります。
建物の周りだけになると、重機などを活用して解体工事がはじめられます。
解体工事は、屋根など上から壊されるイメージがありますが、実は横側から少しずつ建物をつぶすように壊していきます。
一度に、建物を取り壊してしまうと隣家に被害が及んでしまう可能性があるからです。
解体工事において、建物を少しずつ壊しながら解体する方が安全で効率がよいのです。
ビルなど大きな建造物の解体工事について
住宅と違いビルなど大きな建造物も建て替えなどに伴う解体工事が進められることがあるでしょう。
比較的規模の大きな建物の場合、まずは建物周囲の塀、柵、ビル周辺にある構造物を撤去します。
初めにビル周辺にある不要なものを撤去することにより、この後の解体工事をスムーズに進めることができるからです。
ビルなどの解体工事の場合、一般住宅と同じように建物内部の解体から進められます。
これは、建物の周りに騒音や廃棄物の飛散防止などのために設置される足場や防音パネルの取り付け作業と同時に進められることが多くなっています。
この建物内部の解体工事で、窓ガラス、サッシ、石膏ボード、設備機器、断熱材などを獲り除く作業が進められます。
近年、解体工事の際にでる資材もリサイクルなどが厳しくなっていることから、手作業でしっかりと分別をしながら撤去作業が進められています。
ここで分別した資材のうち、リサイクル可能なものは、リサイクルされることとなります。
手作業による撤去作業が進むと、機械を使い基礎や土間などの撤去作業へとうつっていきます。
ビルなど規模が大きな建物の解体工事では、内部の撤去が進むと各階の床に穴があけられます。
これは、解体工事の際に発生する廃材を下の階へ落とすために使う穴です。
この床に開ける穴は、建物が崩れないよう計算され作業が進められます。
ここまで進むと重機を使用した解体へと進みます。重機を使用する際、ビルなどが崩れないよう重機の重さに建物が耐えられるよう補強がされます。
補強が行われると、重機を使用し最上階から下の階への解体が行われていきます。
重機を使用し、ビルの構造物、壁が解体されるとガレキを現場から搬出します。
ビルの撤去作業が終了すると、建物基礎であったコンクリートの掘り起こし作業が進められビルの解体工事は完了となります。
解体工事は、一般住宅、大型ビルの場合も基本的に内部のガラスやサッシ、石膏ボード、設備機器の撤去作業から進められます。
その後、建物を少しずつ解体することで近隣への迷惑を最小限に抑えながら解体工事は進められます。
解体工事で発生するガレキ、ガラスなどはリサイクルなどの目的でしっかりと手作業で分別しています。
解体工事は、一度に取り壊すイメージが強いですが環境への配慮などから人の手を使った地道な作業が多くあります。
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