家の建て替えや相続した家への居住予定がない場合などに
家の解体工事などが必要になるのではないでしょうか。

解体工事は現存する建物や家屋を取り壊し撤去する工事のことです。

また、建物全てを取り壊してしまうだけに限らず
建物内の内装を変更するために建物内部を全て撤去する工事なども
解体工事にあたります。

解体工事と耳にするとショベルカーなどの重機を使用して
建物全てを壊してしまい更地にするものと思います。

しかし、建物のみ、外構のみ、リフォームに伴う内装の撤去なども
解体工事にあたります。

また、解体工事の規模も一般的な住居の解体から
マンションや大型のビル、工場の解体などさまざまな種類のものがあります。

周辺道路環境の確認について

解体工事を依頼するときに現地調査は必要になるのでしょうか。
解体工事を実際に行う前には現地調査は必要になります。

解体工事を行う際に、建物の床面積、構造
敷地の立地条件などを知る必要があります。

これらは建物の図面から得られます。

しかし、解体工事の際に使用する工事車両などの進入経路など
事前に確認しておく必要があるからです。

また、解体する建物以外にも現場付近の車両搬入ルートや
道路の幅員、交通量、高低差、道路の損傷状況、通行状況など
さまざまな状況を現地調査によって確認する必要があるでしょう。

現地調査をすることによって解体現場付近の道路状況を確認し
当日使用できる車両や重機が選ぶことができます。

このように、解体工事をする前の現地調査は非常に大切なものとなります。

現地調査で確認すること

現地調査では、周辺の道路状況などの確認のほかには
隣接地との境界線や電線や電柱などの確認を行います。

例えば、境界線などにあたる隣接地との塀の所有者などを
しっかりと確認することが大切です。

塀の設置については、その設置方法や塀に対する考え方が
現在と過去で違っています。

最近では、自分の塀は自分自身の敷地内に設置することが多くなっています。
しかし、過去には隣接地と自身の土地の中心に塀を設置し
必要な費用をお互いに折半するといった方法もあったようです。

このように、時代とともに境界や塀などに関する考えが変化してきています。
また、電線や電柱が解体工事の建物を経由している場合もあるため
これらの状況についても現地調査でしっかり確認することが大切です。

現地調査では解体工事の周辺環境の確認が大切なこととなります。
しかし、解体する建物の状況や建物の材料、構造
上下水道やガスの引き込みに関することの確認も重要な内容です。

重機など車両の進入路として検討している通路が
給排水管やガス管が重なっている場合には
工事に支障が生じる可能性があります。

このようなことから、現地調査では
ガス管や給排水管などの位置についても確認することが必要です。

このように、解体工事では解体する建物だけに限らず
さまざまな部分を確認していくことが重要です。

また、建物に使用されている資材によっては
撤去時に注意が必要なもの、処分方法の取り扱いが難しくなる廃棄物もあります。

このようなことから現地調査では
解体予定の建物や周辺状況などについてしっかり確認しましょう。

現地調査の際に必要な時間について

解体工事を行う際に重要となる現地調査ですが
現地調査にかかる時間は建物の大きさや敷地の広さによって異なってきます。

例えば、30坪程度の広さ木造2階建ての建物の場合で約30分程度となります。
この広さを基準にして建物の大きさの違いによって多少時間が変わってくるようです。

一般的な建物の解体工事の現地調査に必要な時間は約1時間程度となります。

現地調査の際に、植木や塀のことなど他のことについて確認する場合には内容によって
もう少し時間が必要になると考えておくとよいのではないでしょうか。

家の建て替えや居住予定のない建物の解体工事を行う際には
事前の現地調査が重要になります。

解体建物の情報は図面などで分かりますが
現地調査では周辺の道路環境や立地条件
ガス管、水道の場所、建物の素材などの確認を実際に現場で行うことができます。

また、現地調査によって得られる情報も多いため
解体工事をスムーズに進めることにもつながるのではないでしょうか。