アスベストの解体工事で知っておきたい一連の流れやアスベストについて
古い建築物を解体しようとしたら、アスベストが使われているということで、
工期が伸びたり、費用がかさんだりすることがあります。
そこで今回、アスベストの除去の大まかな流れを紹介し、
アスベストとはそもそも何なのかを紹介します。
アスベストの解体工事の流れ
アスベストの解体工事の流れは、9ステップに分かれます。
それは、事前調査、計画、解体工事の届出、近隣への告知、
配管や配線の撤去、養生、アスベスト除去、搬出、確認という流れです。
事前調査は、アスベストの解体工事をする上で必要な情報を収集することです。
主な点として、建築物の面積や構造、アスベストの含有、そのほか規模や外構、
アスベストの影響を受けそうな植物などの調査も行います。
また、迅速にアスベストを搬出したり、
機材を搬入できるトラックが乗り入れ可能かどうかをチェックすることもあります。
調査後におこなうのは、アスベストを含む建築物の解体工事の計画の立案です。
事前に取得した図面や調査の結果などを参考に
アスベストの除去や建築物の解体工事における手順などを計画します。
特にアスベストの処理に関しては別途、
環境保全や作業員の保護を意識した綿密な計画を行うのが特徴です。
次にアスベストを伴う建築物の解体について、その内容を行政に届出します。
アスベストの解体に関する情報はもちろん、
飛散防止対策の方法や建材のどの部分にアスベスト含有されているのかなど
必要事項を書類に記載します。
複数の届出が必要であり、いずれも工事開始前までにすべて提出しておく必要があるので
迅速な対応が求められるステップです。
届出が終わったら、近隣にアスベスト除去を伴う解体工事を行うことを告知します。
その際、工事責任者は事前に周辺の事業所や家屋を訪問してあいさつすることがほとんどです。
行政への届出や近隣の告知が終わったら、
アスベストの除去を行う前に水道管や電線、ガス管などを撤去します。
これらの配管や廃線がつながったままアスベストの除去などを行うと、
発火やアスベストの流出などが起こるからです。
これらの作業でも個別に飛散防止措置を行って撤去するなど細心の注意を払って行われます。
安全にアスベストの除去や解体工事ができる状態が整ったら、
メインとなるアスベストの除去や解体工事を始めます。
養生をして飛散防止を行ったり、周辺の安全を確保したのち、
アスベストがつかわれていない部分を最初に解体する流れです。
アスベストが他の廃材につくのを避けるように行うのがポイントです。
アスベストの部分の解体は、これまで以上に養生や飛散防止の措置を取ります。
そして慎重に行っていくため、ここで工期がかかりやすい傾向です。
解体工事と並行して廃材の搬出を行います。
ここでもアスベストは慎重に搬出するため、
車両を別にしたり、飛散防止の措置を取って搬出するのが特徴です。
解体工事が完了したら最後に確認を行いますが、
アスベストが残存していないかなどを確認します。
工事内容によっていくらかアスベストが残存せざるを得ない場合は、
飛散防止のための措置を行わなければなりません。
そもそもアスベストとは
アスベストの建材が含まれるだけで非常に工期や工賃が上がる場合があります。
なぜここまで、解体工事の内容が変化するのかというと、
アスベストが強固であるとか、解体しにくい建材といったものではありません。
健康被害が深刻なのがその理由です。
石綿ともいわれるアスベストは、繊維が肺に入ると
発がん性物質になって深刻な健康被害を及ぼすことがあります。
その事実を知らずに従事した人々が肺がんなどの疾患に苦しんでいます。
こういった健康被害を再発させないために徹底した管理が行われるようになりました。
まとめ
アスベストの解体工事は、通常の解体工事よりも工期や費用が大きく変化します。
それは工事の流れで、飛散防止や各種届出などが必要であり、
そのため大変な手間がかかります。
このように特別な措置が必要なのは石綿特有の有害性が挙げられ、
そういった状況を回避するために工期が長く、費用も高くなります。
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