解体工事に必要な技能講習とは?安全な解体でけがのない現場運営を
建設現場は建物を建てるだけが仕事ではありません。
場合に応じて適切に解体をすることも重要な工事の1つです。
けがのない安全な解体工事の実施には、技能講習も実施されています。
そこで、この記事では技能講習や必要な資格に焦点を当てて解説します。
解体工事施工技術講習について
建設業界において解体工事業は、名乗りを上げれば誰でも携われるものではありません。
営業をする場合には、都道府県知事の認可を求める必要があります。
また、事前に登録要件をクリアしていることも大切です。
本来は登録を受ける際に実務経験が必要ですが、
このときに解体工事施工技術講習を受けることで実務要件の一部を短縮することができます。
解体工事施工技術講習は各地で毎年開催されています。
講習内容は主に建設リサイクル法やアスベストに関する知識、
産業廃棄物処理に関する法律などを中心に学びます。
この講習は誰でも参加できますが、事前に予約制となっていること、
毎年秋にしか開催されていないことを踏まえ、講習機会を逃さないようにする必要があります。
解体工事における技能工事について
では、どうして解体工事に関してはこのような講習が設けられているのでしょうか。
建設業界においては解体工事以外にも様々な講習や教育が実施されています。
こうした講習は第一に「安全」に関する知識や危機感を高めるためです。
建設業界の作業は有害な物質を取り扱う、危険な作業を行うことは珍しいことではありません。
また、高所作業や落下物への知識も持たなければ労働災害に発展する可能性もあります。
そのため、技能講習の形で知識や技能を身に付け、安全を意識した業務を求められているのです。
また、解体工事の場合は解体した構造物の処理に関しても知識を持つ必要があります。
環境省が管轄している建設リサイクル法は、解体工事に伴って発生する
コンクリート、アスファルトに関して正しく破棄や再資源化を実施するように求められています。
先にも述べたように技能講習ではこうしたリサイクルに関しても重点的に学ぶことになっています。
法令順守の元で解体工事を行うためにも技能講習を受講することが大切です。
このように建設業界の工事には様々な知識や配慮が求められていため、技能講習が必要なのです。
技能講習以外の資格について
解体工事における技能工事について解説しましたが、
一方で技能講習以外の資格についてはどのようになっているのかご存じでしょうか。
解体工事においては有資格者を配置するように義務付けられています。
この資格は解体工事施工技師などが該当しています。
この資格は解体工事に8年以上実務経験がある方が取得できる資格です。
また、解体工事の現場にはその他の資格者も多く携わっています。
例えば解体によく使われるクレーンに関しては「クレーン運転業務特別教育」を受講した方、
コンクリートの解体に関しては「コンクリート造の工作物の解体など作業主任者講習」を経た方、
などが該当します。
解体に必要な運転に関しては、「車両系建設機械(解体用)運転技能講習」も実施されており、
労働安全衛生法に基づいた技能講習を経ていなければ
3トン以上の解体用車両を運転することができません。
このように解体工事に関しては、技能講習はもちろんのこと、
たくさんの資格や特別教育が実施されています。
ただやみくもに解体をするのではなく、
様々な有資格者が集まって安全でケガの無い現場運営を行われているのです。
まとめ
この記事では解体工事に伴う技能講習や資格についてご紹介しました。
解体工事に関する教育としては、
ご紹介した他にも土木施工や建築施工に関わる方も受ける講習が実施されています。
正しい解体に関する情報を蓄え、今以上に安全な現場運営を実施していきましょう。
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